本読みの感想(ネタバレあり)を中心に、日々のことごとを。
漢字のお勉強
2005年09月26日 (月) | 編集 |
猫森集会のアンケートに感想を書きながら、情けなくなったことがひとつ。
漢字がぜんぜん書けない!
自分用にメモをとるなら、間違えようが、漢字の代わりにカタカナで書こうがいいんですけどね、人様に読ませる文章はちょっと……と思うと、書ける単語しか使えないから、ひどく語彙の幼稚な文章になってしまう……
これは、かなりピンチ。
思えば、最近は「他人に読ませる文章」を、「下書きなし」で「手書きする」という機会が、ほとんどないので、衰える一方なんだなあ。

そこで、昔、漢字検定を受けた時に使った問題集を引っ張り出して、やってみました。
いやあ、書き取りが酷い。酷すぎる!
あまりに酷いんで、悲しいやら、笑っちゃうやらですよ、もう。
まあ、かつてよりも読みはできていたので、「言葉」を失っているわけじゃないらしいのが、せめてもの慰め。

というわけで、しばし漢字の勉強をしようと思います。

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猫森集会行ってきました
2005年09月25日 (日) | 編集 |
谷山浩子の毎度おなじみ360度型コンサート、「猫森集会」に行ってきました。
初めての当日券。
(いつもお誘いしているみなさん、無言で行ってしまってすみません)

森の歌・短調シリーズの「洗濯かご」にゾクゾク。今まであまり気にしてなかったけど、けっこういい歌かも。
パーカスの山口ともさん、面白い! キャラも演奏もいいな〜。
おお、今日の照明は、なんか気合い入ってるぞ。
あ、歌詞間違えた。笑い歌いになっちゃってる。
と思ったら、次の歌、出だしとちった! やり直しかよっ、いいもん見たわ〜(笑)。
グッズの特製タンブラー、「模様の紙(のこちゃんイラスト)はお好きなものに入れ替えられます」って、そんなことしたら特製の意味ないじゃん。

などなど思っていたのだけれど、いっちゃんラストの「ここにいるよ」で私的にぜーんぶ持っていかれました。
だって、生で聴いてみたかったのだもの。
それがまさか、アンコール2回目で聴けるとは思わなかった。
千秋楽でよかったよ。今日のお客さん、みんなありがとう! という気分。
谷山さん曰く、本日とっておきの1曲。
ああ、感無量。
「正真正銘のはげましソング」とは谷山さんの弁ですが、本当にこの曲にはある日突然はげまされ、おかげで今のわたしがあると言っても過言じゃないのですよ。
さすがに、今日は泣きはしなかったけれど、目頭はちょい熱くなってしまった。

谷山ワールド全開(お昼寝宮 お散歩宮)
2005年09月22日 (木) | 編集 |
谷山浩子『お昼寝宮 お散歩宮』を久々に読む。

このあいだ久々にCDを聞いて、そういやどんな話だっけ、と思っていたのだ。
で、2時間ほど空白の時間ができたので一気読み。

パジャマの柄の猫と猿がしゃべったり出歩いたり、あいさつができなくなるアタマデッカチ病など、変なことがさらっと起こる。
この、「さらっとした変なこと」が谷山ワールドらしさだと思う。

果物頭人間の相手の話を聞いちゃいない会話と、だからって果物頭をたべちゃうおばあさんとか、恋人の顔を見誤ると人形になってしまうなど、シュールだ。
こんな、うすら恐ろしいシュールさも、谷山ワールド。

なんでそーいうこと思いつくかなあ、とわけのわからん不思議さが魅力な谷山さんの発想。
しかし、余計ないことを考えずに受け入れてしまえばいい。
だって、単純に面白いのだもの。
谷山さん本人も、文庫版あとがきで「何年かぶりに読んでみても面白い」と書いているけれど、ほんとうに普遍性のある面白さが詰まっていると思う。

友人のライブに行ってきました
2005年09月21日 (水) | 編集 |
共演はみんなロック系バンドの中、彼だけアコギ弾き語りのフォーク系。
オールスタンディングのライブハウスなのに、突然しっぽりとした空気に。

ライブというのは、その場の盛り上がりや空気を楽しむんだとは思うのですが、
むやみやたらにガンガンドカドカ鳴らして、歌詞が聞き取れないようなのは正直好きじゃありません。
その点、彼の演奏はアコギ一本だし、とても「歌」を大切にしていたので、詞が伝わってきてよかった。
さだまさしを敬愛しているだけに、彼の歌は思いっきり「さだ調(小田和正風味)」。
詞は、イメージな言葉の羅列ではなく、シチュエーションを語るタイプ。
なんだか、ジーンとくるものがあり、たばこの煙が目にしみていただけでなく、涙が出そうになりました。

日本神話ハイ・ファンタジー(空色勾玉)
2005年09月18日 (日) | 編集 |
荻原規子『空色勾玉』読了。

まいったな。
児童文学やファンタジーが好き、上代神話が好き、
なんて、恥ずかしくてもう言えない気分だ。

日本神話を下敷きにしているにもかかわらず、物語の独創性が高い!
時代がかった雰囲気が、ファンタジーの異世界感をうまく醸し出しているし、
だからといって、なんでもありな世界ではないところもよい。
本来敵味方であるべきロミジュリ的なふたりが、運命に引き寄せられるように惹かれ合う。
ふたりが、この先どうなるのかと興味と心配と、好意をもたらせてくれる。
主役のふたりだけでなく、準主役も脇役も、それぞれの思いを胸に舞台を駆けめぐる。
誰かが正しく、誰かが間違っているのではなく、それぞれが自分のよかれと思うことをする。
好きなものを、守りたいと模索する。
キャラクターはみな、すばらしく魅力的だ。
ストーリーも、適度に意外性があって、飽きさせない。
まさに、作者自身の言うとおり「日本のハイ・ファンタジー」だ。
(なんとなく「和風の」というのは違う気がする)

ベースとなっている神話は、イザナキ・イザナミの国造りから、アマテラス・ツクヨミ・スサノヲの三貴子まで。
神々の名は、上記とは異なるので、もちろんまったくそのままというわけではない。
しかし、うまくそれぞれの特徴をくみ取って、作品に生かしている。
一番の驚きは、暴れん坊として有名なスサノヲを、おとなしくやさしい者として描いていること。
末の弟というからには、これはスサノヲだろう、と見当をつけて読むのだが、どうも勝手が異なり、やや困惑してしまう。
が、物語大詰めで、きっちり荒ぶる神としての側面を出してくる。
なるほど、スサノヲをそう捉えるか、と感心した。

輝の大御神(イザナキ)、闇の大御神(イザナミ)と、「天津神」「国津神」の関係もおもしろい。
大和が諸国を平らげていく理由も、不死である輝の一族がいずれ人になじんでいくことも、うまく解決されていく。
ほんとうに、うまい。

もちろんこの作品は、研究書ではない。
神話の解釈について云々するのは本来の読み方ではないが、少々マニアックにも楽しめてしまうのだ。

心の機微を描く(夜想、パラダイスルネッサンス)
2005年09月15日 (木) | 編集 |
久々に、谷瑞恵『夜想』『パラダイスルネッサンス』を読む。
ライトノベルが確立したジャンルとして、広く認識され始めたころの作品。

『夜想』は、中世から近世の、魔女狩りが横行するヨーロッパ(ドイツ?)が舞台。
「魔城」の侯爵、フランツ。
その悪魔を祓いに来た、悪魔の印を持つアンジェラ。
自分を悪魔の化身だと言う少年ベル。
真実を見抜く目を持つ、盲目の執事。
二人なのではなく「ひとり」の、双子のメイド。
狼に嫁いだ、侯爵の妹。
登場人物はみな、どこか歪んでいる。
この歪みが、物語全体に漂う雰囲気をうまくつくっている。

キリスト教徒である民衆は、しかし一方でいにしえからの信仰にも怯えている。
つまり、人が自然と折り合いをつけて生きていくために必要な、犠牲。
狼との共存のために、生け贄が必要だという、俗信。
もちろん、表立ってはそんな「異教」は信仰できない。
だから、人々は領主にその役割を押しつけ、沈黙を守っている。
後ろめたさによって保たれている、危ういバランス。
物語の重要な背景であるこの状況が、みごとに描かれている。
まず、そこが興味深い。

この状況の渦中であるフランツと、アンジェラ。
ふたりとも、それに対してじたばたと抵抗するのではなく、冷静に対しているのだが、その様はまるでちがう。
あたかも楽しんでいるかのようなフランツ。
あきらめきっているアンジェラ。
ふたりの心は、すれ違い、絡み合う。
視点はアンジェラなので、彼女の描写がメインなのは当然だが、その心理がとても丁寧に描かれている。
読みながら、彼女の絶望の深さを思い知り、胸が痛くなってしまうほどだ。
悪魔とののしられ、愛を知らないアンジェラが、愛を信じてみようかと思えるまでの、心の揺れ動きは読み応えがある。

現実的手法で悪魔の存在を否定するアンジェラに、最後に現実主義では割り切れない事態が。
ファンタジーとしての仕掛けもそっとしのばせてある。
淡々としていて派手さはないが、わたしの好きな一品である。

『パラダイス〜』は、SFファンタジーによくある、科学文明が失われ荒廃した世界が舞台。
謎の伝染病がはやり、人々はいつ我が身にふりかかるかもしれない死におびえている。
主人公たち3人は、「楽園」を求めて旅に出る。
個とは何か、生と死とは、そもそも「楽園」とは、幸福とはなんなのかを、それぞれに思い、探りながら。

人が人に惹かれあうこと、そうなることへの心の変化、ある特定の人々を差別し虐待すること、意味のない優越感、自分の居場所を求めること、科学と自然……多様な要素が盛り込まれているが無理なくまとめられている。
ファンタジーとしての「しかけ」もけっこううまい。
それだけに、最後がちょっと強引なのがもったいないなーと思ってしまうのだけど。

託された希望(西の善き魔女6)
2005年09月14日 (水) | 編集 |
荻原規子『西の善き魔女』文庫版6巻(闇の左手)読了。

本編完結編にふさわしく、怒涛の展開。
一発屋かと思ったキャラも再登場、舞台はあちこちに分散し、めまぐるしい。
今までとはスピード感が違う。

***以下、ネタバレ度高め***
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(ぼくがペットになった理由)
2005年09月13日 (火) | 編集 |
小林めぐみ『ぼくがペットになった理由』読了。
タイトルと、表紙のイラストを見て、ちょっと手が出ずにいたのだが、やはり小林作品は読んでおくことにする。

小林さん得意の宇宙もの。
ノリは「食卓にビールを」シリーズや、「特殊駆逐業者〜」シリーズと同質か。
世界は「食卓」や、「宇宙生命図鑑」シリーズに似ているかな。
いや、「図鑑」との共通点は地球人以外の宇宙人がいることだけか? 雰囲気はぜんぜん違うもんなー。
などと思いながら読む。
まさか、あとがきで作者本人がこの比較をしているとは思わなんだから、びっくりした。

中身は、相変わらずのドタバタコメディーで、一般の型にははまってないけど、小林作品の型にははまっているキャラがいっぱい。
新シリーズらしいので、とにかくちゃんと完結することを今は祈ろう。

日記移転
2005年09月13日 (火) | 編集 |